
冷蔵庫が5時間くらい使えるポータブル電源を探しているんだけど、使える時間の計算の仕方がぜんぜんわからない…。
「消費電力」って言われてもどこを見ていいかもわからないし…。

オーケー!そういう悩みならポータブル電源マニアのボクに任せて!使いたい家電がポータブル電源でどのくらい使用できるか計算する方法を詳しく解説するよ!
週末のキャンプ、子供たちの「スマホ充電したい!」の声や、妻の「夜は少し肌寒いかも…」の一言に、ヒヤッとした経験はありませんか?
家族のために最高の思い出を作りたいパパにとって、電源の確保は悩みのタネですよね。
とはいえ、いざポータブル電源を買おうとネットを見ても、専門用語ばかりでよくわからない。
「結局、うちに必要な容量の計算ってどうするの?」
「この家電だと持ち時間の目安はどれくらい?」
と、調べるうちに面倒になってしまった…なんてこともあるかもしれません。
せっかく一大決心して買ったのに、「冬キャンプで電気毛布が動かない…」「思ったよりすぐ充電が切れて、ただの重い箱に…」なんて事態は、家族の前では絶対に避けたいもの。
安心してください、この記事では、難しい話は一切なしで、誰でもわかる容量計算の方法から、あなたの使い方にピッタリの1台を見つける選方のノウハウを徹底解説します。
もう容量選びで迷うことはありません。次のキャンプでは「パパ、スゲー!」と家族に尊敬されること間違いなし!
ポータブル電源の容量(Wh)と出力(W)の違いとは?
ポータブル電源選びで、ほとんどの方が最初につまずくのが、この「W(ワット)」と「Wh(ワットアワー)」という2つの単位です。
「どっちもWが付いてて似てるし、数字が大きければ良いんでしょ?」と思ってしまいがちですが、この2つの意味は全く違います。この違いを理解することが、"買ったのに使えなかった..."という最悪の事態を避けるための、最も重要な第一歩になるのです。
簡単にたとえるなら、この2つの関係は「作業机の広さ」と「引き出しの大きさ」のようなもの。 これから、それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。
これを間違えると動かない!「W(ワット)」は一度に使える電力の大きさ
「W(ワット)」とは、そのポータブル電源が一度に出せるパワーの大きさを示す数値です。専門的には「定格出力」と呼ばれます。
重要なのは、「ポータブル電源の出力(W)」が「使いたい電化製品の消費電力(W)」を上回っている必要がある、という点です。もし使いたい家電の消費電力の方が大きければ、その家電はスイッチを入れても動きません。
たとえば、出力が300Wのポータブル電源で、消費電力が1000Wのドライヤーは使えない、ということです。 まずは、自分が使いたい家電の消費電力の目安を知っておきましょう。
電化製品 | 消費電力の目安 |
---|---|
スマホ充電 | 10W~20W |
LEDランタン | 5W~15W |
扇風機(小型) | 20W~50W |
ノートPC | 50W~100W |
電気毛布 | 50W~80W |
ポータブル冷蔵庫 | 40W~60W |
炊飯器(3合炊き) | 300W~700W |
電気ケトル | 800W~1200W |
ドライヤー | 600W~1200W |

Wってよくわかんないけど……とりあえず数字が大きければいいの?
うん、簡単に言うとWは『パワー』のこと。たとえば消費電力100WのノートPCを使いたいなら、ポータブル電源の出力も100W以上ないと動かない。作業机が狭いと、大きな資料を広げて仕事ができないのと同じだよ。
なるほど!じゃあ、ドライヤーみたいなパワフルなものを使いたいなら、このWの数字が大きいものを選ばなきゃいけないのね!
その通り!まず使いたい家電のWを確認して、それより大きいWのポータブル電源を選ぶ。これが鉄則だよ。
持ち時間のカギを握る「Wh(ワットアワー)」は電力を貯めておける量
「Wh(ワットアワー)」とは、ポータブル電源の中にどれだけ電気を蓄えておけるか、その「容量」を示す数値です。よく「バッテリー容量」と言われるのがこれにあたります。
Wが「パワー」だったのに対し、Whは「スタミナ」や「ガソリンタンクの大きさ」とイメージすると分かりやすいでしょう。
このWhの数値が大きければ大きいほど、たくさんの電気を貯めておけるので、電化製品を長時間にわたって使い続けることができます。
たとえば、同じ消費電力50Wの電気毛布を使う場合でも、
- 250Whのポータブル電源なら、約4時間
- 500Whのポータブル電源なら、約8時間
といったように、使える時間に大きな差が出てきます。 ※実際には変換ロスがあるため、上記の8割程度の時間になります。

じゃあ、こっちのWhっていうのは何なの?
Whは、そのポータブル電源の『スタミナ』のこと。この数字が大きいほどたくさんの電気を貯めておけるから、家電をずーっと長く使えるんだ。まさにガソリンタンクの大きさだね。
わかった!Wはパワーで、Whはスタミナね!キャンプで一晩中、電気毛布を使いたいなら、このWhの数字が大きい方がいいのね。
大正解!そのイメージでバッチリだよ。
たった2ステップ!誰でもできるポータブル電源の持ち時間計算方法
「計算」と聞くと、少し身構えてしまうかもしれませんね。でも、ご安心ください!ポータブル電源がどれくらい持つかの計算は、驚くほどシンプルです。
必要なのは「使いたい家電の消費電力」を調べて、「1つの計算式」に当てはめるだけ。
この2ステップさえ覚えれば、お店で製品スペックを見ても、「このモデルなら、電気毛布がだいたい◯時間使えるな」と、すぐに判断できるようになりますよ。
使いたい電化製品の「消費電力(W)」を調べる
まず最初に、あなたがポータブル電源で使いたい電化製品の「消費電力(W)」を確認します。この数値は、使いたい電化製品がどれくらいのパワーを必要とするかを示しています。
消費電力は、だいたい以下の場所に書かれています。
- 製品本体やACアダプターのラベル: 「消費電力:◯W」や「定格消費電力:◯W」のように記載されています。
- 製品の取扱説明書: 「仕様」や「スペック」のページに必ず記載があります。
- メーカー公式サイト: 製品ページの仕様表で確認できます。
探すのは少し手間に感じるかもしれませんが、ここを把握することが全ての基本。スマホで写真を撮っておくと、後で計算するときに便利ですよ。
計算式に当てはめるだけ!
使いたい家電の消費電力(W)がわかったら、いよいよ計算です。使う式はたったこれだけ!
計算式: 持ち時間(h) = ポータブル電源の容量(Wh) × 0.8 ÷ 消費電力(W)
計算式
持ち時間(h) = ポータブル電源の容量(Wh) × 0.8 ÷ 消費電力(W)
この式に、あなたのポータブル電源の「Wh」と、使いたい家電の「W」を当てはめれば、おおよその使用可能時間がわかります。
なぜ「×0.8」するの?(変換ロスについて)
計算式にある「×0.8」という数字、気になりますよね。これは「変換ロス」を考慮するための、とても大事な数字です。
ポータブル電源から電気を使うとき、内部のバッテリー(直流/DC)から家庭用コンセント(交流/AC)へと電気の種類を変換しています。その際に、全てのエネルギーが100%送られるわけではなく、一部が熱として失われてしまうのです。

どうして容量を100%そのまま使って計算しないの?少し損した気分……。
たとえるなら、ペットボトルの水をコップに移す時、少しだけ水がこぼれちゃうことってあるだろ?あれと同じで、ポータブル電源から電気を送る時も、一部が熱として失われちゃうんだ。100%まるまるは使えないんだよ。
なるほど!じゃあ、最初から80%で計算しておけば、『思ったより早く充電が切れちゃった…』ってことがなくなるわけね。

その通り!これは失敗しないための『安全係数』みたいなもの。リアルな持ち時間を知るための、大事なひと手間なんだ。
実践!計算してみよう(スマホ、扇風機、電気毛布など)
それでは、実際に計算してみましょう! ここでは、一般的な「500Wh」のポータブル電源があると仮定します。
例①:消費電力60Wの「電気毛布」を一晩使いたい!
- 計算式: 500Wh × 0.8 ÷ 60W = 6.66...
- 結果: 約6時間半
これなら、キャンプの夜も朝までぐっすり眠れそうですね。
例②:消費電力30Wの「扇風機」で日中涼みたい!
- 計算式: 500Wh × 0.8 ÷ 30W = 13.33...
- 結果: 約13時間
夏のデイキャンプやBBQでも、一日中涼しい風を確保できます。
例③:バッテリー容量15Whの「スマホ」を何回充電できる?
- 計算式: 500Wh × 0.8 ÷ 15Wh = 26.66...
- 結果: 約26回
スマホなどのバッテリーを内蔵した機器の場合は、「何時間」ではなく「何回」充電できるかで考えます。家族4人のスマホでも、2~3泊の旅行なら余裕ですね!
こうやって実際に計算してみると、すごく分かりやすいわね!これなら私でも、どのくらい使えるかイメージできるわ。
この計算さえできれば、キャンプに電気ケトルを持っていくならもっと大きい容量が必要だなとか、うちの使い方ならこのモデルで十分だな、とか具体的に考えられるようになる。もう当てずっぽうで選んで失敗することはないよ!
⚡ ポータブル電源計算ツール
家電製品の使用可能時間を簡単計算
ポータブル電源は直流から交流への変換時に電力ロスが発生します。一般的には80-90%程度です。
📱 一般的な家電製品の消費電力(クリックで自動入力)
ぜひブックマークして活用してね!
計算不要!利用シーンから選ぶ、おすすめ容量の目安
前の章で解説した計算方法は、正確な持ち時間を知るための最強の武器です。とはいえ、「もっとざっくりで良いから、自分に合うのがどれか知りたい!」というのが本音かもしれませんね。
というわけでここでは、あなたの使い方に合った容量クラスがひと目でわかるように、代表的な利用シーンごとにおすすめの容量を解説します。まずは簡単に、あなたの目的に一番近いものを見つけてみましょう。
日帰りキャンプ・ちょっとしたDIYに【300Wh~500Wh】
(使用例:スマホ充電、LEDランタン、小型扇風機)
「スマホの充電ができれば十分」というモバイルバッテリーの次のステップとして、アウトドアの快適性をぐっと引き上げてくれるのがこの容量クラスです。
比較的コンパクトで持ち運びやすく、価格も手頃なモデルが多いため、ポータブル電源が初めてという方に最適。日帰りのBBQや公園でのピクニック、お庭でのDIYなどで「ちょっと電気が使えたら便利だな」という場面で大活躍します。
【この容量でできること(例)】
- 家族全員分のスマホを余裕で充電
- 日が暮れてからのLEDランタンでサイトを明るく照らす
- 夏の暑い日に小型扇風機で涼む
- ワイヤレススピーカーで音楽を楽しむ
まさに、アウトドアの「あったらいいな」を叶えてくれる、エントリーモデルと言えるでしょう。
予算と性能のバランス! 容量と価格の関係
ポータブル電源を選ぶ際には、容量と価格のバランスを考慮することが重要です。
容量が大きければ大きいほど、使用できる機器や使用時間が長くなります。しかし、価格も高くなります。
予算を決めて、その予算内で最大限の容量を得られるポータブル電源を選ぶのが理想です。
容量と価格の関係は以下の通りです。
- 容量が大きくなるほど価格は高くなる
- 大容量のポータブル電源は、複数の機器を同時に使用したい方や、長時間使用したい方におすすめ
- 小型で低容量のポータブル電源は、持ち運びやすさを重視する方や、短時間使用したい方におすすめ
容量以外にも、定格出力、出力の種類、パススルー機能などの性能も考慮する必要があります。
1泊2日のキャンプ・車中泊に【500Wh~1000Wh】
(使用例:電気毛布、ポータブル冷蔵庫、ノートPC)
ポータブル電源選びで最も人気があり、各メーカーが力を入れているのがこの容量クラスです。スマホなどのガジェット充電はもちろん、一晩中使い続けるような「快適家電」も視野に入ってきます。
1泊2日のキャンプや車中泊を主な目的とするなら、このクラスを選んでおけばまず間違いありません。使える家電の幅が広がることで、キャンプの質が格段に向上します。
【この容量でできること(例)】
- 電気毛布を使い、春先や秋の肌寒い夜もぬくぬく快眠
- ポータブル冷蔵庫で、食材や飲み物をいつでもキンキンに
- テントの中でノートPCを使い、映画鑑賞やワーケーション
不便さを感じさせない「贅沢なグランピング」を実現するための容量帯だよ。
防災・停電対策の備えに【1500Wh以上】
(使用例:家庭用冷蔵庫、テレビなど情報収集機器)
レジャー目的だけでなく、家族の安全を守る**「防災用品」**としてポータブル電源を考えるなら、この超大容量クラスがおすすめです。
台風や地震などで万が一停電が発生した際、容量の大きさはそのまま「安心の大きさ」に繋がります。スマホの充電といった情報通信手段の確保はもちろん、家庭用冷蔵庫のような生活に必須の大型家電を動かせるのは、このクラスならではの強みです。
【この容量でできること(例)】
- **家庭用冷蔵庫(一部モデル)**を動かし、食材の腐敗を防ぐ
- テレビやラジオで、災害時の重要な情報を収集する
- 家庭用扇風機を動かし、夏の停電時も熱中症リスクを軽減
- 在宅用の医療機器など、命に係わる機器のバックアップ電源として
1500Wh以上!キャンプに使うには、ちょっとすごすぎる気がするわね。
うん、レジャーがメインならオーバースペックかもしれない。でもこれは、もしもの時の『保険』なんだ。とくに台風が多い沖縄では、停電した時に冷蔵庫を1日動かせたり、スマホで情報を得続けられたりするだけで、安心感が全く違うだろ?
確かにそうね…。キャンプで便利に使えて、いざという時には家族を守るお守りにもなるって考えたら、すごく頼もしいわね。これはもう『家電』じゃなくて『備え』なのね。
購入前に絶対チェック!失敗しないポータブル電源の選び方5つのポイント
「自分に合う容量の目安もわかったし、計算方法も理解した!さあ、ポータブル電源を買いに行こう!」 その気持ち、素晴らしいです。しかし、焦ってはいけません。
ポータブル電源選びには、容量(Wh)や出力(W)以外にも、あなたの使い方や安全性を大きく左右する、見逃せないチェックポイントが存在します。ここをしっかり押さえておかないと、「こんなはずじゃなかった…」という残念な結果になりかねません。
ここでは、購入後に後悔しないための「5つの重要ポイント」を、ひとつずつ丁寧に解説していきます。
容量(Wh)と出力(W)は本当に十分か?
これまでの章で解説してきた通り、容量(Wh)と出力(W)があなたの目的に合っているかは、大前提となる最重要ポイントです。
しかし、ここには一つ、見落としがちな「隠れたワナ」が存在します。それが「起動電力」です。
とくに注意したい「起動電力」が高い家電(冷蔵庫、ドライヤー、ヒーターなど)
冷蔵庫やドライヤー、電動工具など、モーターやコンプレッサーを内蔵した家電は、動き出す瞬間だけ、表示されている消費電力(W)の2倍~5倍もの大きな電力を必要とします。これを「起動電力(またはサージ電力)」と呼びます。
例えば、消費電力が150Wのポータ-ブル冷蔵庫でも、起動する瞬間には500W以上の電力が必要になることがあるのです。
そのため、ポータブル電源のスペック表を見るときは、普段の出力である「定格出力」だけでなく、瞬間的なパワーに対応できるかを示す**「サージ出力(または最大出力)」**の項目も必ず確認しましょう。
ポータブル電源の出力(W)が冷蔵庫の消費電力(W)より大きくても、動かないことがあるってこと?
その通り。冷蔵庫みたいなモーターが付いているものは、動き出す瞬間に『うぉん!』って感じで、すごく大きな力が必要なんだ。これを『起動電力』っていうんだよ。
じゃあどうすればいいの?
ポータブル電源のスペックに『サージ出力』っていう、瞬間的に出せるパワーの上限が書いてあるんだ。使いたい家電の起動電力に、このサージ出力が耐えられるかを確認する必要がある。とくに冷蔵庫やポンプを使いたい時は要注意だね。
安全性を左右する「バッテリーの種類」
ポータブル電源の心臓部であるバッテリー。実は、使われている電池の種類によって、安全性や寿命が大きく異なります。現在、主流となっているのは以下の2種類です。
主流は2種類「リン酸鉄リチウムイオン電池」と「三元系リチウムイオン電池」
バッテリー種類 | リン酸鉄リチウムイオン (LiFePO4) | 三元系リチウムイオン (NCM) |
安全性 | 非常に高い | 標準的 |
寿命(充放電サイクル) | 約3,000回以上 | 約500~800回 |
価格 | やや高価 | 比較的安価 |
重量 | やや重い | 比較的軽い |
特徴 | 熱暴走しにくく安全。 長寿命で経済的。 | 軽量でコンパクト化しやすい。 |
長寿命で安全性が高いのは「リン酸鉄リチウム」がおすすめ
結論から言うと、今からポータブル電源を買うなら「リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)」を採用したモデルが断然おすすめです。
三元系リチウムイオン電池に比べて価格は少し高くなりますが、それを補って余りあるほどのメリットがあります。特に、熱暴走のリスクが極めて低く安全性が高い点、そして充放電を3,000回以上繰り返しても性能が落ちにくい圧倒的な長寿命は、家族で使い、長く愛用する上で非常に大きな魅力です。
また難しい言葉が…。結局、うちはどっちの電池を選べばいいの?
これはもう『リン酸鉄』一択だね。すごく簡単に言うと『超安全で、ものすごく長持ちする電池』なんだ。子供たちが周りで使うことを考えても安全が一番だし、何年も使えるから結果的にコスパも良い。ちょっと重いけど、その価値は十分あるよ。
安全第一で長持ち!わかったわ、『リン酸鉄』ね!覚えた!
AC、USB、シガーソケット「出力ポートの種類と数」
いくら大容量でも、使いたい家電を繋げなければ意味がありません。同時にいくつの機器を、どんな方法で使いたいかイメージして、出力ポートの種類と数を確認しましょう。
- ACコンセント: 家電を使うための基本。2口以上あると便利。
- USB-A: 旧来のスマホやガジェット充電に。
- USB-C(PD対応): ノートPCや最新のスマホを急速充電できる。今や必須のポート。
- シガーソケット: 車載用の冷蔵庫や空気入れなどに使用。
家族全員のスマホを充電しながら、扇風機も回して…といった使い方を想定し、ポートが不足しないかチェックすることが大切です。
本体の「充電方法と充電時間」も重要
ポータブル電源を使うことばかり考えがちですが、「どうやって本体を充電するか」も非常に重要です。特に、連泊キャンプや防災時には、充電方法の選択肢が生命線になることも。
ACコンセントだけでなく、ソーラーパネルや車からの充電に対応しているか
- ACコンセント充電: 自宅での基本的な充電方法。充電時間が短い急速充電対応モデルが便利。
- ソーラーパネル充電: アウトドアや停電時に大活躍。電源のない場所で電気を自給自足できます。
- シガーソケット充電: キャンプ場への移動中に車内で充電できるので、効率的。
特に防災目的で購入するなら、ソーラーパネル充電への対応は必須と考えましょう。
家電を動かすための「出力波形」は正弦波か?
少し専門的ですが、とても大切なのが電気の「質」に関わる「出力波形」です。 ポータブル電源が出力する電気の波形には、主に「純正弦波(せいげんは)」と「修正正弦波」の2種類があります。
PCなどの精密機器には「純正弦波(正弦波)」が必須
- 純正弦波(正弦波): 家庭用のコンセントと同じ、なめらかで質の高い電気。あらゆる家電を安心して使えます。
- 修正正弦波: 擬似的な波形で、安価なモデルに採用されがち。シンプルな構造の家電なら動くこともありますが、PCやスマホ、マイコン制御の調理家電などの精密機器は、故障の原因になることがあります。
結論、必ず「純正弦波(または正弦波)」と記載のあるモデルを選んでください。 現在、信頼できるメーカーの製品はほとんどが純正弦波ですが、念のため必ずスペック表で確認しましょう。
もう頭がパンクしそう!セイゲンハ?なにそれ?

これが最後の重要ポイントだから頑張って!簡単に言うと、『純正弦波』は『質の良い、きれいな電気』のこと。家庭のコンセントと全く同じ品質なんだ。

質の悪い電気もあるの?
そう。安いモデルだと、PCみたいな精密な機械を壊してしまう可能性がある『質の悪い電気』を出すものがあるんだ。だから、スペック表に『純正弦波』って書いてあることを確認するだけでOK。これであらゆる家電を安心して使えるよ。
なるほど!安全な電池の『リン酸鉄』と、質の良い電気の『純正弦波』。この2つは絶対に確認するわね!
【2025年最新】容量別!おすすめポータブル電源モデル
ここまでの知識を総動員して、いよいよ具体的な製品選びの最終段階です。 「選び方のポイントはわかったけど、結局どのメーカーの、どのモデルが良いの?」と感じている方も多いでしょう。
そこでこの章では、数ある製品の中から「これを選べば間違いない」と自信を持っておすすめできる人気モデルを、容量クラス別に3つずつ厳選してご紹介します。各メーカーの思想や強みが製品に表れていて、比較するととても面白いですよ。
※ご紹介する製品は2025年現在の代表的なモデルです。技術の進歩は早いため、同等クラスの後継モデルが出ている場合もありますが、選ぶ上での重要なチェックポイントは同じです。

選び方のポイントがたくさんあって、なんだかお腹いっぱいだわ…。結局、うちにはどれがいいのかしら?
ボクたちが話してきた『1泊キャンプに最適な1000Whクラス』みたいに、クラスごとに今人気の代表的なモデルをいくつかピックアップしてみたよ。信頼できるメーカーばかりだから、この中から僕たちの使い方に一番合うものを見つけよう!
わぁ、待ってました!ぜひ見せて!
500Wh~800Whクラス(初心者・デイキャンプ向け)のおすすめ3選
まずはポータブル電源入門に最適なクラス。軽さとパワーのバランスが良く、車への積み込みも楽々です。
Jackery 500 New
項目 | 仕様 |
---|---|
容量 | 512Wh(138,378mAh / 3.7V) |
バッテリー種類 | リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4) |
サイクル数 | 6,000回(初期容量の70%維持) |
定格出力 | 500W |
瞬間最大出力 | 1,000W |
出力波形 | 純正弦波 |
AC出力 | 2口(100V / 50Hz・60Hz対応) |
USB出力 | 計3口 |
├ USB-A | 1口(5V / 3A / 18W) |
├ USB-C | 2口(最大100W PD対応) |
シガーソケット | 1口(12V / 10A / 120W) |
容量拡張 | 拡張不可 |
並列接続 | 非対応 |
AC充電時間 | 70分(1.3時間) |
車載充電時間 | 約8時間 |
ソーラー充電 | 最大200W入力対応 |
ソーラーパネル | 100W×2枚 または 200W×1枚 |
サイズ | 311×205×157mm |
重量 | 5.7kg |
動作温度 | -20℃~45℃ |
充電温度 | -20℃~45℃ |
騒音値 | 充電時:36dB、動作時:32dB |
アプリ対応 | 非対応 |
UPS/EPS機能 | 0.01秒未満切替 |
パススルー機能 | 対応 |
周波数対応 | 50Hz・60Hz両対応 |
取得認証 | 詳細不明 |
保証期間 | 5年間(3年+延長2年) |
価格 | 59,800円 |
付属品 | AC充電ケーブル、取扱説明書 |
Dabbsson 600L
項目 | 仕様・詳細 |
---|---|
バッテリー容量 | 768Wh(約207,000mAh 3.7V換算) |
バッテリータイプ | 半固体リン酸鉄リチウム電池(LiFePO4) |
サイクル寿命 | 3,000~4,000サイクル(80%容量維持) |
バッテリー管理システム | BMS搭載 |
定格出力(AC) | 600W |
P-Boost機能 | 最大900W(対応機器のみ) |
瞬間最大出力 | 1,200W |
出力波形 | 純正弦波 |
出力周波数 | 50Hz/60Hz(切り替え可能) |
ACコンセント | 2ポート(日本仕様:100V 50/60Hz) |
USB-C(PD) | 2ポート(100W対応) |
USB-A | 2ポート(最大18W QC3.0対応) |
DCポート | 1ポート(12V/10A) |
シガーソケット | 1ポート(12V/10A) |
容量拡張 | 非対応(単体使用のみ) |
並列接続 | 非対応 |
AC充電時間 | 約1.7時間(0→100%) |
AC充電出力 | 最大450W |
ソーラー充電 | 対応(最大200W) |
カー充電 | 対応(12V/24V車対応) |
充電温度範囲 | 0~40℃ |
サイズ | 約350×240×260mm |
重量 | 約8kg |
筐体材質 | 難燃性PC+ABS樹脂 |
ハンドル | 一体型ハンドル |
動作温度範囲 | -10~40℃ |
保管温度範囲 | -20~45℃ |
動作湿度 | 10~90%(結露なきこと) |
防塵防水性能 | IP54相当 |
アプリ連携 | 対応(Dabbsson専用アプリ) |
Wi-Fi/Bluetooth | Bluetooth対応 |
液晶ディスプレイ | 3.5インチカラーLCD |
UPS/EPS機能 | 対応(切り替え時間約20ms) |
パススルー充電 | 対応 |
安全認証 | PSE、FCC、CE認証取得 |
保護機能 | 過充電、過放電、過電流、過熱、短絡保護 |
保証期間 | 2年間(日本正規品) |
サポート | 日本語サポート対応 |
価格 | 89,800円 |
付属品 | ACアダプター、車載充電ケーブル、MC4ソーラー充電ケーブル、取扱説明書 |
別売りアクセサリー | ソーラーパネル、カーチャージャー |
EcoFlow RIVER 2 Max
項目 | 仕様・詳細 |
---|---|
バッテリー容量 | 512Wh(20Ah 25.6V) |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4) |
サイクル寿命 | 3,000サイクル(80%容量維持) |
バッテリー管理システム | BMS搭載 |
定格出力(AC) | 500W |
X-Boost機能 | 最大750W(対応機器のみ) |
瞬間最大出力 | 1,000W |
出力波形 | 純正弦波 |
出力周波数 | 50Hz/60Hz(切り替え可能) |
ACコンセント | 4ポート(日本仕様:100V 50/60Hz) |
USB-C(PD) | 1ポート(100W対応) |
USB-A | 3ポート(5V/2.4A 各12W) |
DCポート | 2ポート(12.6V/10A) |
シガーソケット | 1ポート(12.6V/10A) |
容量拡張 | 非対応(単体使用のみ) |
並列接続 | 非対応 |
AC充電時間 | 約60分(0→100%)X-Stream技術 |
AC充電出力 | 最大660W |
ソーラー充電 | 対応(最大220W) |
カー充電 | 対応(12V/24V車対応) |
充電温度範囲 | 0~45℃ |
サイズ | 約270×260×196mm |
重量 | 約6.1kg |
筐体材質 | 難燃性プラスチック |
ハンドル | 一体型大型ハンドル |
動作温度範囲 | -10~45℃ |
保管温度範囲 | -10~45℃ |
動作湿度 | 10~90%(結露なきこと) |
防塵防水性能 | 記載なし |
アプリ連携 | 対応(EcoFlow専用アプリ) |
Wi-Fi/Bluetooth | Wi-Fi 2.4GHz対応 |
液晶ディスプレイ | モノクロLCDディスプレイ |
UPS/EPS機能 | EPS機能対応 |
パススルー充電 | 対応 |
安全認証 | PSE、FCC、CE、TUV認証取得 |
保護機能 | 過充電、過放電、過電流、過熱、短絡保護 |
保証期間 | 5年間(業界最長クラス) |
サポート | 日本語サポート対応 |
価格 | 64,900円 |
付属品 | AC充電ケーブル、シガーソケットケーブル、DC5521-DC5525ケーブル、取扱説明書 |
別売りアクセサリー | XT60i変換ソーラー充電ケーブル、EcoFlowソーラーパネル |
1000Whクラス(1泊キャンプ・車中泊に最適)のおすすめ3選
快適なファミリーキャンプの必需品。パワーと容量のバランスが良く、各社の特徴が最も表れる激戦区です。
Jackery 1000 New
項目 | 仕様・詳細 |
---|---|
バッテリー容量 | 1070Wh(30.4Ah 35.2V) |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4) |
サイクル寿命 | 4,000サイクル(70%容量維持) |
バッテリー管理システム | ChargeShield2.0搭載 |
定格出力(AC) | 1,500W |
X-Boost機能 | 非対応 |
瞬間最大出力 | 3,000W |
出力波形 | 純正弦波 |
出力周波数 | 50Hz/60Hz(切り替え可能) |
ACコンセント | 3ポート(日本仕様:100V 50/60Hz) |
USB-C(PD) | 2ポート(100W・30W対応) |
USB-A | 1ポート(18W QC3.0対応) |
DCポート | なし |
シガーソケット | 1ポート(12V/10A) |
容量拡張 | 非対応(単体使用のみ) |
並列接続 | 非対応 |
AC充電時間 | 約60分(緊急充電モード)・約1.7時間(高速充電モード) |
AC充電出力 | 最大1,400W |
ソーラー充電 | 対応(最大400W) |
カー充電 | 対応(12V/24V車対応・別売ケーブル必要) |
充電温度範囲 | 0~45℃ |
サイズ | 約327×224×247mm |
重量 | 約10.8kg(業界最軽量クラス) |
筐体材質 | 難燃性プラスチック |
ハンドル | 一体型大型ハンドル |
動作温度範囲 | -10~45℃ |
保管温度範囲 | -10~45℃ |
動作湿度 | 記載なし |
防塵防水性能 | 記載なし |
アプリ連携 | 対応(Jackery専用アプリ) |
Wi-Fi/Bluetooth | Bluetooth対応 |
液晶ディスプレイ | モノクロLCDディスプレイ |
UPS/EPS機能 | UPS機能対応(20ms切替時間) |
パススルー充電 | 対応(真のパススルー機能) |
安全認証 | PSE、FCC、CE、UL認証取得 |
保護機能 | 過充電、過放電、過電流、過熱、短絡保護 |
保証期間 | 5年間(3年基本保証+2年自動延長保証) |
サポート | 日本語サポート対応 |
価格 | 139,800円 |
付属品 | AC充電ケーブル、取扱説明書、保証案内書 |
別売りアクセサリー | 車載充電ケーブル、ソーラーパネル接続ケーブル、SolarSagaソーラーパネル |
Dabbsson 1000L
項目 | 仕様・詳細 |
---|---|
バッテリー容量 | 1008Wh(28Ah 36V) |
バッテリータイプ | 半固体リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4) |
サイクル寿命 | 4,000サイクル(80%容量維持) |
バッテリー管理システム | BMS搭載 |
定格出力(AC) | 1,200W |
P-Boost機能 | 最大1,800W(対応機器のみ) |
瞬間最大出力 | 2,400W |
出力波形 | 純正弦波 |
出力周波数 | 50Hz/60Hz(切り替え可能) |
ACコンセント | 2ポート(日本仕様:100V 50/60Hz) |
USB-C(PD) | 2ポート(100W対応) |
USB-A | 2ポート(最大18W QC3.0対応) |
DCポート | 1ポート(12V/10A) |
シガーソケット | 1ポート(12V/10A) |
容量拡張 | 非対応(単体使用のみ) |
並列接続 | 非対応 |
AC充電時間 | 約50分(0→80%)・約1.2時間(100%) |
AC充電出力 | 最大1,500W(Dabflash急速充電技術) |
ソーラー充電 | 対応(最大1,200W) |
カー充電 | 対応(12V/24V車対応) |
充電温度範囲 | 0~40℃ |
サイズ | 約188×390×240mm |
重量 | 約10.6kg(業界最軽量クラス) |
筐体材質 | 難燃性プラスチック |
ハンドル | 一体型ハンドル |
動作温度範囲 | 0~40℃ |
保管温度範囲 | -20~45℃ |
動作湿度 | 記載なし |
防塵防水性能 | 記載なし |
アプリ連携 | 対応(Dabbsson専用アプリ) |
Wi-Fi/Bluetooth | Wi-Fi・Bluetooth対応 |
液晶ディスプレイ | カラーLCDディスプレイ(角度付き) |
UPS/EPS機能 | EPS機能対応(15ms切り替え時間) |
パススルー充電 | 対応 |
安全認証 | PSE、FCC、CE認証取得 |
保護機能 | 過充電、過放電、過電流、過熱、短絡保護 |
保証期間 | 5年間(3年基本保証+2年延長保証) |
サポート | 日本語サポート対応 |
価格 | 109,800円 |
付属品 | AC充電ケーブル、シガーソケットケーブル、取扱説明書 |
別売りアクセサリー | ソーラーパネル、拡張バッテリー(対応予定) |
Jackery 1000 Plus
項目 | 仕様 |
---|---|
バッテリー容量 | 1,264Wh(341,621mAh / 3.6V) |
バッテリー種類 | リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4) |
サイクル数 | 4,000回(初期容量の70%維持) |
定格出力 | 2,000W |
瞬間最大出力 | 4,000W |
出力波形 | 正弦波 |
AC出力 | 3口(100V / 20A / 50Hz・60Hz) |
USB出力 | 計4口 |
├ USB-A | 2口(5V / 3.0A / 18W) |
├ USB-C | 2口(100W PD対応) |
シガーソケット | 1口(12V / 10A) |
容量拡張 | 最大5,000Whまで拡張可能 |
拡張バッテリー価格 | 117,600円/個 |
AC充電時間 | 1.7時間 |
緊急充電モード | 非対応 |
車載充電時間 | 7時間 |
ソーラー充電 | 最大4枚接続(800W入力) |
サイズ | 356×260×283mm |
重量 | 14.5kg |
動作温度 | -10℃~45℃ |
充電温度 | 0℃~45℃ |
騒音値 | 45デシベル以下 |
アプリ対応 | Jackeryアプリ対応 |
EPS機能 | 0.02秒切替対応 |
周波数対応 | 50Hz・60Hz両対応 |
取得認証 | PSE認証取得 |
保証期間 | 5年間(3年+延長2年) |
価格 | 168,000円 |
付属品 | AC充電ケーブル、車載用充電ケーブル、収納ポーチ、取扱説明書、保証案内書 |
2000Wh以上(防災にも安心な大容量)のおすすめ3選
レジャーの域を超え、家族の命と生活を守る「備え」となるクラス。筆者のように台風の多い沖縄にお住まいの方にとっては、非常に頼もしい存在です。
Jackery2000New サンドゴールド
項目 | 仕様・詳細 |
---|---|
バッテリー容量 | 2042Wh(45.6Ah 44.8V) |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4) |
サイクル寿命 | 4,000サイクル(70%容量維持) |
バッテリー管理システム | ChargeShield2.0搭載・CTB技術採用 |
定格出力(AC) | 2,200W |
X-Boost機能 | 非対応 |
瞬間最大出力 | 4,400W |
出力波形 | 純正弦波 |
出力周波数 | 50Hz/60Hz(切り替え可能) |
ACコンセント | 3ポート(日本仕様:100V 50/60Hz) |
USB-C(PD) | 2ポート(100W・30W対応) |
USB-A | 1ポート(18W QC3.0対応) |
DCポート | なし |
シガーソケット | 1ポート(12V/10A) |
容量拡張 | 非対応(単体使用のみ) |
並列接続 | 非対応 |
AC充電時間 | 約66分(0→80%)・約102分(1.7時間フル充電) |
AC充電出力 | 最大2,400W(急速充電時) |
ソーラー充電 | 対応(最大400W) |
カー充電 | 対応(12V/24V車対応・別売ケーブル必要) |
充電温度範囲 | 0~45℃ |
サイズ | 約335×264×292mm |
重量 | 約17.9kg(業界最軽量クラス) |
筐体材質 | 難燃性プラスチック |
ハンドル | 一体型大型ハンドル |
動作温度範囲 | -10~45℃ |
保管温度範囲 | -10~45℃ |
動作湿度 | 記載なし |
防塵防水性能 | 記載なし |
アプリ連携 | 対応(Jackery専用アプリ) |
Wi-Fi/Bluetooth | Bluetooth対応 |
液晶ディスプレイ | モノクロLCDディスプレイ |
UPS/EPS機能 | UPS機能対応(20ms切替時間) |
パススルー充電 | 対応(真のパススルー機能) |
安全認証 | PSE、FCC、CE、UL認証取得 |
保護機能 | 過充電、過放電、過電流、過熱、短絡保護 |
保証期間 | 5年間(3年基本保証+2年自動延長保証) |
サポート | 日本語サポート対応 |
価格 | 239,800円 |
付属品 | AC充電ケーブル、取扱説明書、保証案内書 |
別売りアクセサリー | 車載充電ケーブル、ソーラーパネル接続ケーブル、SolarSagaソーラーパネル |
Dabbsson 2000L
項目 | 仕様 |
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容量 | 2048Wh |
バッテリータイプ | 半固体リン酸鉄リチウム電池 |
サイクル寿命 | 4,000回(80%容量維持) |
セル構成 | 16個のリン酸鉄リチウムセル |
定格出力 | 2,200W |
瞬間最大出力 | 4,400W |
波形 | 純正弦波 |
変換効率 | 90%以上 |
AC出力 | 6ポート(100V、最大2200W) |
USB-C | 2ポート(PD100W対応) |
USB-A | 2ポート(18W QC3.0対応) |
DC出力 | 1ポート(12V/10A) |
シガーソケット | 1ポート(12V/10A) |
拡張バッテリー | 対応予定 |
並列接続 | 非対応 |
ソーラーパネル対応 | 最大400W入力 |
AC充電時間 | 約1.2時間(0-100%) |
ソーラー充電 | 最大400W(MPPT制御) |
シガーソケット充電 | 対応 |
パススルー充電 | 対応 |
重量 | 18.6kg |
サイズ | 230×470×280mm |
取っ手 | 両側ハンドル |
材質 | 航空グレードアルミ合金 |
動作温度 | -10℃〜40℃ |
保管温度 | -20℃〜45℃ |
防水・防塵性能 | IP54相当 |
アプリ対応 | Dabbsson専用アプリ |
ディスプレイ | カラーLCD |
EPS機能 | 15ms以下の自動切替 |
BMS | 14重保護機能 |
安全認証 | PSE、CE、FCC等 |
保証期間 | 5年間 |
安全機能 | 過充電・過放電・過熱・短絡保護等14重保護 |
価格 | 169,800円 |
付属品 | AC充電器、ソーラー充電ケーブル、取扱説明書 |
Jackery 2000 Plus
項目 | 仕様 |
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容量 | 2042Wh |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
サイクル寿命 | 4,000回(70%容量維持) |
セル構成 | 551,891mAh |
定格出力 | 3,000W |
瞬間最大出力 | 6,000W |
波形 | 純正弦波 |
変換効率 | 90%以上 |
AC出力 | 5ポート(100V、最大3000W) |
USB-C | 2ポート(PD100W対応) |
USB-A | 2ポート(18W QC対応) |
DC出力 | DC8020×2 |
シガーソケット | 1ポート(12V/10A) |
拡張バッテリー | 最大5台まで拡張可能(最大12kWhまで) |
並列接続 | 本体2台並列接続可能(最大24kWhまで) |
ソーラーパネル対応 | 最大1200W入力(200W×6枚) |
AC充電時間 | 約2時間(0-100%) |
ソーラー充電 | 約2時間(200W×6枚接続時) |
シガーソケット充電 | 約25時間 |
パススルー充電 | 対応(ChargeShield技術) |
重量 | 27.9kg |
サイズ | 475×352×370mm |
取っ手 | 伸縮式ハンドル+キャスター付き |
材質 | 耐衝撃設計筐体 |
動作温度 | -10℃〜40℃ |
保管温度 | -10℃〜45℃ |
防水・防塵性能 | 規格未記載 |
アプリ対応 | Jackery専用アプリ |
ディスプレイ | LCD表示画面 |
EPS機能 | 20ms以下の自動切替 |
BMS | 高度なバッテリー管理システム |
安全認証 | PSE、CE、FCC、UN38.3等 |
保証期間 | 最大5年間 |
安全機能 | 9レベル防火防震・過充電・過放電・過熱・短絡保護等 |
価格 | 285,000円 |
付属品 | AC充電ケーブル、取扱説明書 |
【沖縄のパパが実践】台風対策と週末レジャー!我が家のポータブル電源リアル活用術
これまでは、ポータブル電源のスペックや選び方といった、少しお硬い話が続きました。 ここでは、僕たち家族が実際にポータブル電源をどう使っているか、台風の多い沖縄ならではのリアルな日常と共にご紹介します。
理論はもう十分。ここからは、Ankerの1000Whクラスのポータブル電源一台で、僕らの生活がどれだけ豊かで安心なものになったか、という生きた体験談です。
体験談①:台風接近!停電に備えて我が家が準備したこと
沖縄に住んでいると、夏の終わりから秋にかけて、どうしても避けては通れないのが「台風」です。スマホに緊急速報が鳴り響き、窓の外ではサトウキビが大きく揺れ始める…。子供たちが家の中で退屈し始める頃、一番怖いのが「停電」です。
先日の大型台風の接近時、我が家ではポータブル電源があるおかげで、以前とは比べ物にならないほど落ち着いて対応できました。
【台風前の準備リスト】
- ポータブル電源を満充電に
- 冷蔵庫の中身を確認
- 情報収集機器の準備
- 照明と暑さ対策の確保
そして、ついに停電。風雨が一番強まった夜のことでした。真っ暗になった瞬間、妻は少し動揺していましたが、僕は「よし、出番だ!」とばかりにポータブル電源を起動。あの時の安心感は、今でも忘れられません。
【停電中に大活躍した使い方】
- 冷蔵庫のバックアップ: まずは一番大事な冷蔵庫に接続。頻繁な開け閉めは避け、数時間に一度、30分ほど通電させるだけで、中の食材を無駄にすることなく乗り切れました。
- 扇風機での暑さ対策: これが本当に命綱でした。台風が過ぎ去った後の、あの風のない蒸し暑さ…。ポータブル電源に繋いだ扇風機が、子供たちの寝顔に優しい風を送り続けてくれました。
- スマホでの情報収集: いつ復旧するのか、近所の被害状況はどうか。刻々と変わる状況を、充電を気にすることなくスマホで確認できたのは、精神的に非常に大きかったです。
あの台風の時、本当に助かったわよね。特に冷蔵庫と扇風機。停電しても『まあ、なんとかなる』って焦らずに済んだのは、パパがこの子(ポータブル電源)を準備してくれたおかげよ。
正直、キャンプで使うために買ったけど、いざという時に家族を守れる『お守り』になるんだって、心から実感したよ。これこそ、沖縄で暮らすなら絶対に持っておくべきアイテムだね。
体験談②:週末はビーチパーティー!ポータブル電源がヒーローになった話
台風のシーズンが終われば、沖縄には最高のレジャーシーズンが待っています。先週末も、友達家族と一緒に近所のビーチでパーティー(沖縄で言うところの"ビーチパーリー")をしてきました。
昔は、重いクーラーボックスに大量の氷を詰め、スマホの充電が切れないかヒヤヒヤしていましたが、今はポータブル電源一台で全てが解決です。
【ビーチで大活躍した使い方】
- 音楽スピーカーで最高の雰囲気を演出: 波の音をBGMに、お気に入りの音楽を流すだけで、そこはもうプライベートリゾートに。
- 電動かき氷機で子供たちの人気者に: この日の主役でした!キンキンに冷えたかき氷を、炎天下のビーチで食べる贅沢。子供たちの「おかわり!」の大合唱に、ヒーロー気分を味わえました。
- 小型ホットプレートで簡単調理: 炭をおこす手間なく、ソーセージや焼きそばをジュージュー。手軽に温かいものが食べられるのは、本当に便利です。
- スマホやドローンの充電: 綺麗な海の景色をドローンで撮影したり、子供たちの写真を撮ったり。バッテリー残量を気にせず、最高の瞬間をたくさん記録できました。
あのかき氷機は、本当にみんな大喜びだったわね!隣のグループの子供たちまで集まってきちゃって。
ポータブル電源があるだけで、いつものビーチ遊びが、特別なイベントになるんだ。準備も片付けも楽だし、もうこれがないビーチパーリーは考えられないな。
豆知識:沖縄の強い日差しは宝物!ソーラーパネル充電のコツと注意点
沖縄の強い日差しは、時に厳しくもありますが、ポータブル電源ユーザーにとっては最高の「無料充電スタンド」です。僕も連泊キャンプや防災時を想定して、100Wのソーラーパネルを持っています。使ってみてわかった、沖縄の気候に合わせたコツと注意点をご紹介します。
【沖縄の太陽を活かすコツ】
- 角度が命!こまめな方向転換を: パネルをただ地面に置くだけではもったいない!クーラーボックスなどを使い、常に太陽に対してパネルが垂直になるように角度を調整しましょう。1時間に一度向きを変えるだけで、充電効率が全く違います。
- 午前中がゴールデンタイム: 意外と、日差しが一番強い13時~14時よりも、気温が上がりきる前の午前中の方が効率良く充電できる印象です。
【沖縄だからこその注意点】
- 本体の熱対策は万全に: これが一番重要です。**ソーラーパネルは直射日光に当てても、ポータブル電源本体は必ず日陰に置いてください。**タープの下や、車の影などが最適です。本体が高温になると、安全装置が働いて充電が止まったり、バッテリーの劣化を早めたりします。
- 突然のスコールに注意: 沖縄の天気は変わりやすいもの。晴れていたと思ったら、急に大粒の雨(スコール)が降ることも。ソーラーパネルは防水仕様のものが多いですが、いつでもすぐに片付けられるよう、空の様子には常に気を配りましょう。
購入前に解消しておきたい!ポータブル電源のよくある質問
夏の車内に置きっぱなしにしても大丈夫?
いいえ、絶対に避けるべきです。
夏の車内は、サンシェードをしていても70℃を超えることもあり、非常に危険です。
ポータブル電源の心臓部であるリチウムイオン電池は、熱に非常に弱い性質を持っています。高温の環境に長時間放置すると、
- バッテリーの急激な劣化(寿命が縮む)
- 性能の低下
- 最悪の場合、発火や破裂などの重大な事故
に繋がる恐れがあります。車で運ぶ際は、使用する直前に積み込み、移動中も直射日光が当たらない涼しい場所に置くなど、細心の注意を払いましょう。。
ポータブル電源の寿命って、だいたい何年くらい?
バッテリーの種類によりますが、主流の「リン酸鉄リチウムイオン電池」なら、毎日使っても10年近く使える計算になります。
ポータブル電源の寿命は、主に「充放電サイクル」という指標で表されます。これは「バッテリーを0%から100%まで充電し、使い切る」のを1回としたカウントです。
- リン酸鉄リチウムイオン電池 (LiFePO4): サイクル回数は約3,000回が主流。仮に毎日使ったとしても「3,000回 ÷ 365日 ≒ 8.2年」となり、非常に長寿命です。週末に使う程度なら、10年以上もつ計算になります。
- 三元系リチウムイオン電池 (NCM): サイクル回数は約500~800回。毎日使うと2~3年で寿命を迎える計算になり、リン酸鉄に比べるとかなり短くなります。
結論として、長く安心して使いたいなら、迷わず「リン酸鉄リチウムイオン電池」搭載モデルを選びましょう。
「パススルー充電」って何?対応していると便利?
ポータブル電源本体を充電しながら、同時に他の機器へ給電できる機能のことです。対応していると非常に便利です。
たとえば、壁のコンセントからポータブル電源を充電しつつ、そのポータブル電源からスマホやノートPCを充電できる、といった使い方ができます。この機能が真価を発揮するのが、停電時です。
ソーラーパネルでポータブル電源本体を充電しながら、同時に扇風機を動かしたり、ラジオで情報を得たりできるため、防災の備えとしては非常に重要な機能と言えます。最近のモデルはほとんど対応していますが、念のため仕様表で確認すると良いでしょう。
ソーラーパネルって、本当にちゃんと充電できるの?
はい、ちゃんと充電できます。ただし、充電時間は天候やパネルの性能に大きく左右されます。
壁のコンセントからの充電に比べると時間はかかりますが、電源のない場所で「電気を自給自足できる」のは、アウトドアや防災時において大きなメリットです。
充電速度は、主に以下の条件で変わります。
- 天候: 当然ながら、雲一つない快晴の日が最も効率的です。
- パネルのW数: 100Wのパネルより、200Wのパネルの方が充電時間は短くなります。
- 太陽光の角度: パネルに対して太陽光が垂直に当たるように設置するのが最も効率的です。
目安として、快晴の日に100Wのソーラーパネルを使った場合、500Whクラスのポータブル電源を満充電にするのに、だいたい6~8時間程度かかります。時間はかかりますが、連泊キャンプや災害時には、これ以上ないほど頼もしい存在です。
購入とレンタル、どっちがお得?
年に1~2回しか使わないなら「レンタル」も選択肢ですが、3回以上使う可能性があるなら「購入」の方が結果的にお得です。
それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。
購入 レンタル メリット ・使えば使うほど割安
・いつでも好きな時に使える
・防災の備えになる・初期費用が安い
・最新モデルを試せる
・保管場所に困らないデメリット ・初期費用が高い
・保管場所が必要・1回あたりの費用は割高
・使いたい時に予約が取れないことも
・急な災害には対応できない年に数回キャンプに行くご家庭や、何より防災の備えを重視するお父さんには、いつでもすぐに使えるという安心感は何物にも代えがたい価値があります。
長期的な視点で見れば、購入が断然おすすめです。
自分の使い方に合った容量と機能を見極めて、最適な一台を選ぼう
ここまで長い道のり、お疲れ様でした! たくさんの専門用語やチェックポイントがあり、少し難しく感じたかもしれません。
とはいえ、この記事を読破したあなたは、もうポータブル電源のスペック表を見てもスムーズに理解でき、自信を持って、ご自身の家族に最適な一台を見極める知識が身についているはずです。
最後に、最高の相棒を見つけるための大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。
これからポータブル電源を選ぶ上で、忘れてはいけないのは以下の4つのステップです。
- 持ち時間は「容量(Wh) × 0.8 ÷ 消費電力(W)」で計算 まずは基本の計算式をマスターしましょう。これにより、カタログスペックに惑わされず、実際に使えるリアルな時間を把握できます。
- 利用シーンから自分に必要な容量の目安を把握する 計算が苦手でも大丈夫。「日帰り」「1泊キャンプ」「防災」といった自分の目的に近いシーンから、目安となる容量クラスに見当をつけましょう。
- 安全性や充電方法など、容量以外の5つのポイントも確認 容量選びで失敗しなくても、安全性や機能面で後悔することも。**安全な「リン酸鉄リチウムイオン電池」**か、**質の良い電気である「純正弦波」**かなど、5つのチェックポイントを必ず確認し、購入後の「こんなはずじゃなかった…」を防ぎましょう。
まずは「これだけは絶対に動かしたい!」という家電を基準に選んでみましょう。
それでもまだ迷ってしまうなら、たった一つ、「これだけは絶対に動かしたい!」という最優先の家電を決めてみてください。
冬キャンプで使う「電気毛布」なら、その消費電力(W)と使いたい時間(h)から、最低限必要なポータブル電源の出力(W)と容量(Wh)が自ずと決まります。その基準さえ決まれば、膨大な数の製品の中から、候補をぐっと絞り込むことができます。
その上で、デザインや追加機能、そして何より「これ、かっこいいな!」というあなたのトキメキを大切に、最終的な一台を選んでみてください。
なんだか私、ポータブル電源にすごく詳しくなった気がするわ!最初はWとかWhとか、呪文にしか見えなかったけど、もう怖くない!
基本さえ押さえれば大丈夫。これでボクたちも、ただ流行りに乗るんじゃなくて、ちゃんと自分たちの家族に合った、本当に価値のある一台を選べるわけだ。
そうね!次のキャンプで電気毛布を使いながら、パパの淹れてくれたコーヒーを飲むのが今から楽しみだわ!
任せて!ボクたちの家族にピッタリの相棒を選んで、最高の思い出を作りに行こう。それに、ポータブル電源が家にあるだけで、沖縄の台風シーズンの停電対策にもなる。まさに一石二鳥だね!
あなたのポータブル電源選びが、家族の笑顔と安心に繋がることを心から願っています。
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ポータブル電源で使える家電製品について詳しく解説した記事も参考にしてください。
いよいよポータブル電源の購入を決意したとしても、なにしろ高額な買い物になります。
ポータブル電源は公式サイトのセール時期に購入するのがベストなタイミングです。
筆者が毎日、ポータブル電源を販売している優良メーカーのセール情報をチェックして毎日記事を更新しているのでぜひチェックしてお得に購入してくださいね。