
Jackeryのポータブル電源を買いたいんだけど、「New」と「Plus」のシリーズどっちを選べばいいの?
容量が同じなのに何が違うの?

それじゃあ今日はJackeryのポータブル電源で展開されている「New」シリーズと「Plus」シリーズの違いを詳しく丁寧に解説していいくよ!
Jackeryのポータブル電源は、防災用品からキャンプ・車中泊まで幅広いシーンで活用できる人気製品ですが、2025年現在、「New」「Plus」「Ultra」という3つのシリーズが展開されており、それぞれ異なる特徴と価格設定があります。
市場の成熟化とともに、各シリーズの特色がより明確になってきています。
結論を先にお伝えすると、軽量・コンパクトで最新技術を求めるなら「New」シリーズ、拡張性と高出力を重視するなら「Plus」シリーズがおすすめです。
詳しい理由は本記事で解説していくので、さっそくすすめていこう!
NewシリーズとPlusシリーズの概要
Jackeryのポータブル電源は、2025年現在、主に「New」シリーズと「Plus」シリーズの2つのラインナップで展開されており、202年後半からはUltraシリーズも本格展開を開始しています。それぞれの基本的な特徴を理解することが、適切な選択の第一歩です。
両シリーズの基本的な違い
項目 | Newシリーズ | Plusシリーズ |
---|---|---|
発売年 | 2024年〜(2025年にマイナーチェンジ) | 2023年〜 |
コンセプト | 軽量・コンパクト・次世代技術 | 拡張性・高出力・長期使用 |
バッテリー技術 | CTB技術採用 | 従来のリン酸鉄リチウム |
拡張性 | なし | あり |
価格帯 | 比較的安価 | やや高価 |
Newシリーズの特徴と全モデル
Newシリーズは2024年から本格展開が始まったJackeryの最新ラインナップです。
自動車業界で使われる「CTB(Cell-to-Body)技術」を採用し、リン酸鉄リチウムイオン電池でありながら軽量・コンパクト化を実現しています。
Newシリーズの主要特徴
- CTB技術による軽量化:従来比最大31%の軽量化を実現し、2025年にはさらに堅牢性と効率が向上
- 高速充電:最短1時間での急速充電機能(緊急充電モード)に加え、新しい急速充電技術を搭載
- 長寿命:6000回の充放電サイクル(約15年間使用可能)
- 高い安全性:リン酸鉄リチウムイオン電池採用と最新の安全管理システム
- アプリ対応:Jackery公式アプリでリモート操作可能
- 安全機能強化:過充電防止・温度管理システムの改良により安全性向上
Newシリーズ全モデル一覧
モデル | 容量 | 定格出力 | 重量 | 価格 | 詳細 |
3072Wh | 3000W | 約28.9㎏ | 378,000円 | 詳細を見る | |
2042Wh | 2200W | 約17.9㎏ | 258,000円 | 詳細を見る | |
1070Wh | 1500W | 約10.8㎏ | 148,000円 | 詳細を見る | |
518Wh | 800W | 約6.2㎏ | 62,800円 | 詳細を見る | |
256Wh | 300W | 約3.6㎏ | 34,800円 | 詳細を見る |
Newシリーズのポイント
Newシリーズは「軽量性」と「最新技術」を重視した設計。持ち運びが多い用途や、スペースに制限がある環境での使用に最適化されています。
Plusシリーズの特徴と全モデル
Plusシリーズは拡張性と高出力に特化したJackeryの上級ラインナップです。
バッテリーパックを追加することで容量を大幅に増設できるのが最大の特徴です。
Plusシリーズの主要特徴
- 容量拡張機能:専用バッテリーパックで最大5倍まで容量増設可能
- 高出力:同容量のNewシリーズより高い定格出力
- 業務利用対応:長時間・高負荷での使用に対応
- 長寿命設計:4000回の充放電サイクル
- プロ仕様:工事現場や災害復旧などの業務用途にも対応
- 安全性向上:2025年モデルではバッテリー管理システムが強化され、過熱防止機能が追加
Plusシリーズ全モデル一覧
モデル | 容量 | 定格出力 | 重量 | 最大拡張容量 | 価格 | 詳細 |
5040Wh | 6000W | 約58.8㎏ | 25200Wh | 839,000円 | 詳しく見る | |
2042Wh | 3000W | 約27.9㎏ | 12258Wh | 298,000円 | 詳しく見る | |
1264Wh | 2000W | 約14.5㎏ | 5056Wh | 178,000円 | 詳しく見る | |
632Wh | 800W | 約7.3㎏ | - | 90,000円 | 詳しく見る | |
288Wh | 300W | 約3.75㎏ | - | 49,800円 | 詳しく見る | |
100Plus | 99Wh | 128W | 約0.97㎏ | - | 16,800円 | 詳しく見る |
Plusシリーズのポイント
Plusシリーズは「拡張性」と「高出力」を重視した設計。将来的な電力需要の増加に対応でき、業務利用や大家族での長期使用に最適化されています。2025年モデルでは安全性と耐久性がさらに強化されています。
「New」と「Plus」の容量比較別比較
同じような容量帯でNewシリーズとPlusシリーズを比較することで、それぞれの特徴がより明確になります。
240〜300Wh帯の比較:240 New vs 300 Plus
項目 | 240New | 300Plus |
バッテリー容量 | 256Wh | 288Wh |
定格出力 | 300W | 300W |
重量 | 約3.6㎏ | 約3.75㎏ |
充電時間 | 1.9時間 | 2時間 |
価格 | 34,800円 | 49,800円 |
サイクル数 | 4,000回 | 4,000回 |
240 Newの優位点
- 価格が15,000円安い
- わずかに軽量
- 充電が0.1時間速い
- 最新CTB技術採用で長寿命
300 Plusの優位点
- 容量が32Wh多い(約12%増)
- より多くのポート数
- 業務利用での実績
- 拡張アクセサリーの豊富さ
1000Wh帯の比較:1000 New vs 1000 Plus
最も人気の高い1000Wh帯での比較は、多くのユーザーにとって最も重要な選択となります。
項目 | 1000New | 1000Plus |
バッテリー容量 | 1070Wh | 1264Wh |
定格出力 | 1500W | 2000W |
瞬間最大出力 | 3000W | 4000W |
重量 | 約10.8㎏ | 約14.5㎏ |
サイズ | 32.7㎝×22.4㎝×24.7㎝ | 35.6㎝×26.0㎝×28.3㎝ |
充電時間 | 1.7時間 緊急モード:1時間 | 1.7時間 |
拡張性 | なし | 最大5056Wh |
価格 | 148,000円 | 178,000円 |
1000Wh帯選択のポイント
容量と出力を重視し、将来の拡張も考えるなら「1000 Plus」、持ち運びやすさとコストパフォーマンスを重視するなら「1000 New」がおすすめです。価格差は30,000円ですが、拡張バッテリー1個分(117,600円)を考えると、1000 Plusの方が長期的にはお得になる可能性があります。
2000Wh帯の比較:2000 New vs 2000 Plus
項目 | 2000New | 2000Plus |
バッテリー容量 | 2042Wh | 2042Wh |
定格出力 | 2200W | 3000W |
瞬間最大出力 | 4400W | 6000W |
重量 | 約17.9㎏ | 約27.9㎏ |
サイズ | 33.5cm×26.4㎝×29.2㎝ | 47.3㎝×35.9㎝×37.3㎝ |
充電時間 | 102分 | 2時間 |
拡張性 | なし | 最大12258Wh |
キャスター | なし | あり |
価格 | 258,000円 | 298,000円 |
「New」シリーズと「Plus」シリーズの機能・性能比較
バッテリー技術の違い
Newシリーズ:CTB技術
Newシリーズが採用するCTB(Cell-to-Body)技術は、元々テスラなどの電気自動車で使われている先進技術です。
バッテリーセルを構造体として活用することで、従来必要だった筐体の一部を省略でき、軽量化とコンパクト化を実現しています。
2025年モデルではさらに技術が進化し、堅牢性と安全性が向上しています。
Plusシリーズ:従来のリン酸鉄リチウム
Plusシリーズは従来のリン酸鉄リチウムイオン電池技術を採用していますが、拡張性を重視した設計になっています。
バッテリーパックとの接続部分や電源管理システムが強化されているのが特徴です。
2025年モデルでは安全管理システムがアップデートされ、過熱防止機能が追加されました。
充電速度比較
容量帯 | Newシリーズ | Plusシリーズ | 備考 |
---|---|---|---|
200-300Wh | 1.9時間 | 2時間 | Newが若干高速 |
1000Wh | 1.7時間(緊急モード:1時間) | 1.7時間 | Newに緊急充電機能 |
2000Wh | 102分 | 2時間 | Newが大幅に高速 |
拡張性の違い
Newシリーズ:拡張不可
Newシリーズは単体での使用を前提とした設計のため、後から容量を追加することはできません。
購入時に将来の電力需要を見越して容量を選ぶ必要があります。
Plusシリーズ:高い拡張性
Plusシリーズの上位モデルは専用バッテリーパックを接続することで容量を大幅に増設できます。
モデル | 基本容量 | 最大拡張容量 | 拡張バッテリー価格 |
---|---|---|---|
1000 Plus | 1264Wh | 5056Wh | 352,800円 117,600円×3個 |
2000 Plus | 2042Wh | 12258Wh | 875,000円 175,000円×5個 |
5000 Plus | 5040Wh | 25200Wh | 860,000円 215,000円×4個 |
アプリ機能比較
両シリーズともJackery公式アプリに対応していますが、機能には若干の違いがあります。
機能 | Newシリーズ | Plusシリーズ |
---|---|---|
リモート監視 | ○ | ○ |
充電制御 | ○ | ○ |
緊急充電モード | ○ | × |
拡張バッテリー管理 | × | ○ |
使用履歴詳細 | ○ | ○ |
「New」シリーズと「Plus」シリーズの用途別おすすめ選択ガイド
日常使い・防災用
一般家庭(2-4人家族)
おすすめ:1000 New または 2000 New
- 軽量で設置場所を選ばない
- 停電時の最低限の電力を確保
- コストパフォーマンスが良い
- アプリでの管理が簡単
高齢者世帯
おすすめ:600 Plus または 1000 New
- 操作が分かりやすい
- 軽量で移動しやすい
- 医療機器などの緊急電源として
キャンプ・アウトドア
ソロキャンプ
おすすめ:500 New または 600 Plus
- 持ち運びしやすいサイズ
- 1-2泊の電力需要に十分対応
- 価格が手頃
ファミリーキャンプ
おすすめ:1000 New または 1000 Plus
- 家族分のデバイス充電が可能
- 調理家電も使える出力
- 2-3泊の長期滞在にも対応
グランピング・高規格キャンプ場
おすすめ:2000 Plus または 3000 New
- 快適なアウトドアライフを実現
- エアコンや冷蔵庫も使用可能
- 長期滞在に対応
車中泊
軽自動車・コンパクトカー
おすすめ:1000 New
- 限られたスペースでも設置可能
- 重量が軽く車への負担が少ない
- 車内での移動が楽
ミニバン・SUV
おすすめ:2000 New または 2000 Plus
- スペースに余裕があり大容量を活用可能
- 長期旅行に対応
- 複数の家電を同時使用可能
キャンピングカー
おすすめ:5000 Plus(拡張あり)
- サブバッテリーとして最適
- 容量拡張で長期滞在に対応
- 高出力で家庭用エアコンも使用可能
業務利用
屋外イベント・撮影
おすすめ:1000 Plus または 2000 Plus
- 拡張性があり長時間の使用に対応
- 高出力で業務用機器を駆動可能
- 複数台での運用も可能
工事現場・作業現場
おすすめ:2000 Plus または 5000 Plus
- 工具の充電・駆動が可能
- 耐久性が高い
- 拡張バッテリーで長期間の作業に対応
「New」シリーズと「Plus」シリーズの価格比較とコストパフォーマンス
初期費用の比較
容量帯 | Newシリーズ | Plusシリーズ | 価格差 | Wh単価(New) | Wh単価(Plus) |
---|---|---|---|---|---|
240-300Wh | 240 New 34,800円 | 300 Plus 49,800円 | 15,000円 | 136円/Wh | 173円/Wh |
1000Wh | 1000 New 148,000円 | 1000 Plus 178,000円 | 30,000円 | 138円/Wh | 141円/Wh |
2000Wh | 2000 New 258,000円 | 2000 Plus 298,000円 | 40,000円 | 126円/Wh | 146円/Wh |
コストパフォーマンス分析
Wh単価で見ると、2000Wh帯では2000 Newが最も優秀です。
1000Wh帯では両シリーズの差はわずかですが、拡張性を考慮すると1000 Plusの価値も高いと言えます。
長期コスト試算
10年間の使用を想定した場合の総コストを比較してみます。
項目 | 1000New | 1000Plus | 1000Plus拡張 |
---|---|---|---|
本体価格 | ¥148,000 | ¥178,000 | ¥285,600 |
電力容量 | 1070Wh | 1264Wh | 2528Wh |
10年間総コスト | ¥148,000 | ¥178,000 | ¥285,600 |
Wh単価(10年) | ¥138/Wh | ¥141/Wh | ¥113/Wh |
※拡張バッテリー1個(¥117,600)追加した場合
Jackeryのセール・キャンペーン情報
Jackeryでは定期的にセールやキャンペーンを実施しています。
Jackeryのセール情報は
2025年8月21日更新済み
急がない場合は、セール時期を狙うことで25-50%程度安く購入できます。
とくに夏の節電応援セール(6-8月)やブラックフライデー(11月)は割引率が高くおすすめです。2025年は電力需要の高まりを受けて、セール頻度も増加傾向にあります。
よくある質問(FAQ)
NewシリーズとPlusシリーズ、どちらの方が故障しにくいですか?
両シリーズとも同等の品質基準で製造されており、故障率に大きな差はありません。
2025年モデルのNewシリーズは改良されたCTB技術により構造的な堅牢性がさらに向上し、Plusシリーズも品質管理の強化により信頼性が向上しています。保証期間も両シリーズとも公式サイトからの購入で、5年間(3年+延長2年)で同等です。
容量拡張ができないNewシリーズを選んで後悔しませんか?
拡張の必要性は使用用途によります。
在宅勤務の定着や電動車の普及により家庭の電力需要は多様化していますが、一般的な家庭での防災用途やソロキャンプであれば、Newシリーズでも十分な容量です。
EV充電や長期間の電力自給を考える場合は、最初からPlusシリーズを選ぶことをおすすめします。
重量の差はどの程度体感できますか?
1000Wh帯の比較では3.7kg(10.8kg vs 14.5kg)の差があり、持ち運び時には明確に体感できます。
頻繁に移動する用途では、この差は重要な判断要素になります。
2000Wh帯では10kg(17.9kg vs 27.9kg)の差となり、一人での移動が困難になるレベルです。
充電速度の違いは実用上どの程度重要ですか?
緊急時や急な外出前には充電速度の差が重要になります。
2000 New(102分)と2000 Plus(120分)の18分の差は、朝の準備時間などで体感できる差です。
1000 Newの緊急充電モード(60分)は、急速充電が必要な場面で非常に有用です。
ソーラーパネルとの組み合わせでおすすめは?
持ち運び重視なら「SolarSaga 100W」×1-2枚、充電効率重視なら「SolarSaga 200W」×1-2枚がおすすめです。
Newシリーズは軽量なので100Wパネルとの組み合わせが人気ですが、Plusシリーズは容量が大きいため200Wパネルとの組み合わせが効率的です。
5年後、10年後の技術進歩を考えると、どちらが良いですか?
NewシリーズはCTB技術など最新技術を採用しているため、技術的な陳腐化は少ないと予想されます。
Plusシリーズは拡張性があるため、将来的にバッテリー技術が進歩した場合、拡張バッテリーのみ最新技術のものに交換できる可能性があります。
中古市場での価値はどちらが高いですか?
一般的にPlusシリーズの方が中古市場での価値は高い傾向にあります。
拡張性や高出力などの付加価値が評価されるためです。
とはいえ、Newシリーズも最新技術採用により、一定の価値は維持されると予想されます。
まとめ:Newシリーズがオススメな人、とPlusシリーズがオススメな人
最終的な選択は、現在の用途と将来の電力需要、予算と持ち運び頻度のバランスで決まります。迷った場合は、用途が明確でない限り、コストパフォーマンスに優れるNewシリーズから始めることをおすすめします。
どちらのシリーズを選んでも、Jackeryの高い品質と5年間の長期保証により、安心して長期間使用できます。
あなたのライフスタイルに最適なポータブル電源を見つけて、より快適で安心な生活を送ってください。